多くの私小説家の中でもひときわ特異な地位を占め、読者人たちが心から大切に思う作家の一人である上林暁。こちらは、その上林の短篇7本を選りすぐり美しい造本でまとめた一冊です。旧友を訪ねその落魄した姿に感じ入る表題作ほか、出版社勤務時代の逸話、病んだ妻をめぐるささやかな一編など、その特長と魅力が存分に味わえる選集であり、また現在は気軽に読める本が少ないこの作家に親しめる貴重な作品集ともなっています。選者は、上林の文章にちょっとでも触れると「たちまち反応して感じ入る」という、山本善行氏。その愛情と確かな眼でもって、この記念すべき一冊を夏葉社とともに刊行したことは、出版界読書界でもひとつの事件でした。セレクト、編集、造本ともに近来稀に真心のこもった本書をぜひ書棚の一隅に。

商品情報
著者	上林曉 / 選者：山本善行
出版社	夏葉社
サイズ	133mm × 194mm
その他	240P / ハードカバー

457 山本善行

かめれおん日記 1,870円(税抜1,700円)		木の十字架 1,870円(税抜1,700円)		石ころ路 1,870円(税抜1,700円)		定本　古本泣き笑い日記 2,970円(税抜2,700円)
埴原一亟 古本小説集 2,420円(税抜2,200円)		どんぐり 1,650円(税抜1,500円)