鶴見俊輔をメインホストに据え、そこにゲストを呼んで対話と議論を重ねる「シリーズ鶴見俊輔と考える」(06年〜07年開催)は、談論風発、丁々発止、座談の楽しみと知に触れる緊張感とをあわせ持つ名シリーズです。読者はまるで開かれた学問の場に招じ入れられたような、心地よい風に吹かれることでしょう。こちらは第一巻。ゲストは東アジア科学史を専門とする科学史家・山田慶兒氏。『夜鳴く鳥』『中国医学はいかにつくられたか』などの中国医術についての著書を持つ山田氏を囲んで語る彼の国の歴史、思想、医術、人。そこから更に政治や学問、戦争体験の対話にもつながってゆき、大きな輪となる様は読んでいて非常に興味深いものです。
商品情報 著者:山田慶兒 / 出版社:編集グループSURE / 装幀:北沢街子 / 150mm × 210mm / 124P / 無線綴じ冊子 ![]() 本屋の特集一覧
| |