商品名未来の図書館のために
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図書館サービスに大きな影響を与えた、理論と実践のひと、前川恒雄さん。本屋や図書館が近くにない地域へ本を貸し出しに訪れる移動図書館のことを軸に、図書館のあるべき姿について書いた名著『移動図書館ひまわり号』を1988年に書かれ、この本は「夏葉社」から復刊されています。前川さんは、2020年4月に肺がんのため、亡くなられました。自身の病や妻の介護に疲れた晩年の前川さんに、自伝を出版しようと友人たちが呼びかけたことから、この本は生まれました。自費出版として刊行される予定だった私家版としての要素が大きい一冊ですが、縁が繋がり、夏葉社から刊行されました。夏葉社代表の島田潤一郎さんによる熱のこもった解説。長女、前川文さんのあとがきを巻末に収録。内容は確かに私的な自伝かもしれませんが、『移動図書館ひまわり号』を読まれた方には、ぜひ手にしていただきたい一冊です。
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