「街と山のあいだ」をつなぐ小冊子“murren”(ミューレン)。Vol.22は、子どもたちが最初に手にする名作古典を数多く刊行し、長きにわたり親しまれてきた「岩波少年文庫」特集。冒険、百年前の暮らし、旅、生きもの、植物、民話…。この冊子らしい観点から選ばれた、クラシックな魅力を放つ本たち。また、『ぐりとぐら』シリーズの中川李枝子さんや、岩波書店の児童書編集部の愛宕裕子さんへのインタビュー、編集者・翻訳家・作家として岩波少年文庫に関わり続けた石井桃子さんへのインタビュー再録などを通じて、創刊65年以上を経たその歴史をひもときます。本誌編集人の若菜晃子さんや編集者の井出幸亮さんが選ぶ「少年文庫 私の/僕の10冊」や、『ロバの本屋』店主のいのまたせいこさん、『horta』の中林麻衣子さん、『誠光社』の堀部篤史さんらが子ども時代の読書を振り返ったコラムなども。(涌上)