日本民藝協会による月刊誌『民藝』。2023年7月号は医師でありながら柳宗悦の薫陶を受け、民藝運動に携わったた二人の人物に焦点を当てます。そのうちの一人、吉田璋也は鳥取の民藝を語る上で欠かせない人物。自然豊かな風土から生まれ、土地の人々によって長く育まれてきた鳥取の手仕事は、彼の民藝運動を土壌とし、今なお人々の暮らしに深く息づいています。式場隆三郎と吉田璋也、彼らの功績を中心に民藝運動と医療に注目しながら、福祉の分野で民藝の考え方を取り入れている現代の事例もあわせて紹介しています。
●目次
〈特集関連〉
吉田璋也と式場隆三郎 −民藝をめぐる二人の医学博士−(木谷清人)
図版 式場隆三郎と吉田璋也 ふたりの医師と民藝運動
式場隆三郎の病跡学ことはじめ(田中伸一郎)
式場病院と民藝 −たくさんの方が民藝と新たな縁を結ぶ一助となることを願って−(山田真理子)
しょうぶ学園と民藝のこころ(福森伸)
作るのではなく、生きる 〈ムジナの庭〉の活動と民藝について(鞍田崇)
清君の絵の性質(柳宗悦)
式場隆三郎と吉田璋也 略年譜
Ryuzaburo Shikiba and Shoya Yoshida Two doctors and Mingei Movement
図版目録
〈読み物ほか〉
展覧会この一点 第19回 我孫子市白樺文学館「式場隆三郎展」より
山下清作 色絵大皿・群鶏(稲村隆)
2023年度民藝夏期学校紹介(米沢会場、角館会場)
鳥取大学民藝講座
展覧会
(岡本)