《本書は改訂版です》
ダンダダンの麻婆豆腐がすっごくおいしくて、おもわず心の中に味をメモした。
「麻婆豆腐」って、 字だけ見るとなんかこわい。
縦方向の線と横方向の線がごちゃごちゃってなってて、めちゃくちゃ 荒れてる手相みたいだ。
(「十一月二十日(日)」より)
わたしがもし、茶碗蒸しの名付け親だったとしたら、
「銀杏入り卵豆腐」とかにすると思う。
銀杏が苦手な人は一定数いるから、ちゃんと教えてあげた方がいいし、
茶碗に蒸されている料理であることは見た目から伝わるので、
わざわざフルネームで伝えなくていい。
(「名付け親」より)
20年弱(!)にわたりたまごシールを蒐集し、書き手として活躍の場を広げるひらいめぐみさんによる待望の新エッセイ集が届きました。ひらいさんが綴った2022年11月1日から2023年3月31日までの日記と、その日記に登場した「もの」や「こと」をテーマに書き下ろした6篇のエッセイを収録。思わず共感し頷いたり、口角が上がったり。自身の思い出と重ねてはじんわりと余韻に浸りたくなる生活の断片の連続。「食」を愛でる人であるからこそ紡げるであろう、決して他人事とは思えないエピソードが並びます。踊るように寝て、眠るように食べている愛らしい猫の装画はイラストレーター・花原史樹さんによるもの。(韓)
本書は初版の改訂版です。
- 以下版元さま提供の情報をもとにした変更点のご案内です。
・ページ数が151pから134pに変更
・表紙、本文の用紙を変更
・表紙の文字を手書き文字に、本文デザインを変更
・あとがきの追加
- 2025.4.21
著者:ひらいめぐみ
装丁:花原史樹
サイズ:A6
その他:134P / ソフトカバー