『原子力の腹の中で(2011)』『電気じかけの俺たち 原子力の腹の中で2(2012)』に続いて編集グループSUREが送り出す、原発事故をめぐる考察とこれからの道筋を模索する一冊。今回は、福島第一原発事故から三年目を迎えようとする2013年末、作家の黒川創を司会に迎えて行われた、中尾ハジメ(環境社会評論家)と加藤典洋(文芸評論家)の談話を収録しています。「ジョン・W・ゴフマン」「SPEEDI」「代替エネルギー」「ジョージ・オーウェル『1984年』」などをキーワードに、フクシマ以前の原発事故や放射能汚染の見えない実状、原子力の時代を生きるわれわれの意識を探り、「成長」でも「反成長」でもない新しい考え方に立つ「自由」と「幸福」は可能なのかを検証しています。
著者:中尾ハジメ 加藤典洋(聞き手) 黒川創(司会) / 出版社:編集グループSURE / 130mm×190mm / 191p / ソフトカバー