シニカルでニヒルだけど優しさが底に流れる、ジャンルの枠におさまらない荒唐無稽な物語と、ウィットに富んだ文体で愛されるカート・ヴォネガットによる1963年の作品。日本に落とされた原子爆弾から、作中の新興宗教ボノコン教、アイス・ナインと呼ばれる物質など、ヴォネガットらしいモチーフにあふれた逸品。日本初紹介となったハヤカワノベルスの1冊です。特に目立ったダメージなく古書として標準的状態です。
著者:カート・ヴォネガット・ジュニア / 出版社:早川書房 / 130mm × 187mm / 258P / ソフトカバー / 1968年発行 / G