茂田井武の初期の仕事から絶筆に近い代表作『セロひきのゴーシュ』に至るまでの20年間を、瀬田貞ニ氏の論文を中心に編纂された画集が入荷いたしました。茂田井の幅広い画業のなかで、特に子ども向けの出版物に焦点をあてた本書。小栗虫太郎や北原白秋、宮沢賢治などの物語に添えられた絵や、朝日新聞の子ども欄のために描かれたカットなどが多数掲載されています。さらに自身の半生を綴ったエッセイ「雑用業」も収録。印象のスライドにおさめられた茂田井武の素朴であたたかみのある世界を、どうぞお楽しみ下さい。こちらは古書となります。函に経年によるヤケ、シミ、へこみがあり、本体表紙にも4センチほどのシミがございます。中面は特に目立ったダメージもなく、良い状態です。

商品情報

編者：茂田井泉 / 出版社：すばる書房 / 185mm × 210mm / 158P / 函入りハードカバー / 1979年発行 / G