トンカツ、コロッケ、ライスカレー。世界に冠する日本の三大洋食を舌先三寸で料理した「ヨダレの出る」エッセイ集。著者は美食家であり、名随筆家でもある映画監督の山本嘉次郎。本場の西洋料理ではなく、日本独自の発展を遂げた「洋食」から、日本文化の本質を垣間見ることのできる名著。装幀は伊丹十三。食品の細密な描写、その下の百科事典風文字レイアウトなど、デザイナーとしての名仕事のひとつ。昨今益々人気の高まる一冊です。小口に微小な擦り傷、他中面には特に目立ったダメージはなし。
著者:山本嘉次郎 / 出版社:昭文社出版部 / 130・ × 182・ / 254P / ソフトカバー /1973年発行 / G