メディア論の始祖にして、アカデミズムからサブカルチャーまで多方面に多大なる影響を与えたマーシャル・マクルーハンが、寄書『メディアはマッサージである』でタッグを組んだグラフィックデザイナー、クエンティン・フィオールとコラボレートしたもう一つの著作。ジェイムス・ジョイス作品の考察にはじまり、「茶の本」、ヘイト・アシュベリーのヒッピーとめまぐるしい引用を伴うテキストと同調するように、さまざまな図版をサンプリングしながらグローバル・ヴィレッジ思想を展開するというヒップな仕上がり。番町書房の出版物の中でもなかなかみかけない1冊です。カバー全体的に薄汚れ、中面には目立ったダメージなく良い状態です。
著者:マーシャル・マクルーハン、クエンティン・フィオール / 出版社:番町書房 / 120mm x 190mm / 253P / ソフトカバー / 1972年発行 / G