多様な人、自然、文化に出会い、交わる場としての「食卓」とアートの持つ共通性 / 可能性に思考をめぐらせ、「Life on the table」としてワークショップやレッスン、執筆などを手掛ける宮浦宜子さんによる小冊子。生まれ育った札幌を離れ、関西に住まいを移し、見つけたさまざまな違和感と気づき。鰤の照り焼き、きつねうどん、無花果のフライ、お好み焼き…。気候の差や季節の過ごし方、味つけの具合などに驚きながらも、身体と頭に何よりも強く残りつづける「食」の記憶を照らし合わせ、今日もひとりで、大切な人と、食卓を囲む。異郷の地での発見もやがて今の自分を築き、日々の一部として馴染んでいく豊かさを等身大の言葉で綴っています。(韓)