「暮しの手帖」31〜35号までの5冊を揃いで。戦後の暮しをどう生きてゆくか、特に女性の生活においてそのひとつの指標となるべく産声をあげた雑誌の創成期の頃、その姿にしっかりと触れられる貴重なセット。いずれも花森安治による表紙デザインの素晴らしさが堪能できます。そしてこちらのセットは専用の「合本用秩」入りとなります。創刊からある程度経った頃にそれ以前の号はもう増刷しないと決め、バックナンバーの保存用として当時100円で売り出されたという布張りのしっかりとした秩。この書物専用のケースが古びた雑誌を大切に守ってきました。その時代の香りもともにお楽しみください。5冊セット専用の秩となります。
*本誌には、やはり経年相応のシミ・変色などのイタミが見られます。開いて楽しむことはまだまだできるかと思いますが、お取り扱いには十分ご注意ください。綴じはしっかりしているものと、やや脆くなっているものとが混ざっております。若干の背の破れなどありましてもご理解いただけますと幸いです。秩自体もしっかりとはしていますが、中面のくすみ、シミがございましてもどうぞご理解くださいませ。以上をご了解の上、ご注文頂きますようお願いいたします。
<内容の一部>
31号:「台所のいらない料理」「社宅暮らし ある日本人の暮し」ほか、執筆:小倉遊亀、薩摩治郎八ほか
32号:「今夜はナベにしましょう」「亭主はセンタク女房は炊事」ほか、執筆:大宅壮一、椎名麟三ほか
33号:「デスクキッチン」「お母さまの写真術」ほか、執筆:志賀直哉、芝木好子ほか
34号:「人生最初の衣装」「天ぷら油をテストする」ほか、執筆:石井桃子、木下順二ほか
35号:「お米は正しく配給されているか」「困った仲間」ほか、執筆:佐藤春夫、井伏鱒二ほか