写真家・ホンマタカシによる作品集。本書は1998年に光琳社で刊行された、彼の代表的とも言える作品集『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』の続編ともいえる一冊。2020年に開催が決まった東京オリンピックに向けて徐々にその輪郭と表情を変えゆく都市の情景、その一方で変化をもたず残存する街の一角を6年以上の時間をかけて撮影。大量生産される虚ろなあたらしさで過去を埋め立て、変貌を遂げつづける都市の在り様を冷淡かつたしかな目線でおさめます。圧巻の重量感とボリューム、インパクトのある装丁とビジュアルまでもが目を引く存在感のある一冊。(韓)