静けさのなかで時間を気にすることなく読書に耽ることのできる環境を提供する、"本の読める店"「fuzkue(フヅクエ)」店主、阿久津隆さんによる『読書の日記』第3弾。今作も圧倒的な厚みを伴い2018年5月から2018年10月までの日記がまとめられています。プルースト、中井久夫、ミランダ・ジュライ、伊藤亜紗、チェーホフ、武田百合子、ロバート・クーヴァーら。「週刊ベースボール」を愛読し、ハロプロと新潮社クレストブックスは同い年なことに気づく…。本と読書とそれ以外のことどもがないまぜになって浮かび上がる、一人の本読みの生活。星の数のように数多いる読書人たち、そのなかのほんの一人の読書体験。読書という行為のもたらす内と外への様々な作用、そして愉しみに気づかせてくれる一作です。見た目よりも意外な軽やかさを持ったコンパクトな造本もやはり魅力的。同時刊行の第4弾もあわせてお楽しみください。装画には長谷川海さん。