60年代フランスから、愛らしい子ども向け料理本を。スープ、前菜、魚に肉、デザートまで、順を追って可愛らしい少年少女がレシピをこなしてゆきます。最後まで行けば立派なコースの出来上がり。カトリーヌ・カンビエのどこかおすましした少女が魅力的で、どのページをめくってもカラフルな色合いと懐かしい雰囲気に満たされます。インデックス式の構成や、縁取りなどによるレシピページのノスタルジーあふれるデザインも魅力。子ども向け料理絵本の楽しさが詰まったファーストブック的一冊です。表紙には、料理絵本らしくタイトルにもなっている「木のスプーン」が。往年の海外絵本らしいキッチュな味わいが好きな方にもおすすめです。表の見返しに記名あり。少し黄変が見られる箇所もあり背の一部にもカスレと小さなツブレが若干ありますが、絵本として楽しむには問題ありません。