70年代の著書『モロッコ革の本』などでも知られる孤高の装丁家・栃折久美子。その装丁・造本への知識を一般にもわかりやすく記した本書。「下ごしらえとかがり」「装本」「箔押しとでコール」「箱のつくり方とまとめ」の4部にわけ、この世で一冊だけの本をつくるための技術と情熱が込められています。本と装丁、そして造本。書物にまつわる切り離せない要素を自分の手で作り上げる喜びを味わえる、本格的な大判の指南書です。ダストジャケット上部に若干のヨレなどが見られますが、それ以外は特に目立つダメージはなく古書として標準的な状態です。