「芸術が生み出す最も重要なものであって、最も憧れるものは何かと問われたら、私は「美しい家」だと答えよう」
十九世紀なかばに登場し室内装飾に革命をもたらしたウィリアム・モリス率いるモリス商会。その軌跡を美しい図版とともに歩む本書。色、家具、陰影、その他多数の要素を織り込みインテリア全体を思考する。そしてあの美しい壁紙を生み出し今に至るまでも愛され続けるモリス商会の魅力の全貌を見渡せる一冊です。モリス商会を継承するサンダーソン社で社長も務めた人物である著者によって導かれる室内装飾における100年の旅は非常に魅力的。色褪せることのないモリスの美を大判でお楽しみください。特に目立つ難はなく、概ね古書として標準的な状態です。