昭和50年に刊行された「別冊家庭画報」から「ご飯と味噌汁の事典」と「おべんとうの事典」を2冊セットで。家庭料理の可能性を追求すべく、当時一線の料理人たちを迎えて豪華な料理事典に仕立てたこのシリーズ。「ご飯と味噌汁」では、和食の基礎の基礎である飯と汁をテーマに、かやくご飯やおこわから、丼にグリンピースご飯やメキシカンライス、けんちん汁につみれ汁、そして多種多様な味噌汁がカラフルに紹介されています。「おべんとう」では、和洋と問わずハレとケを問わず見事な彩りであらゆるお弁当を網羅。日本の誇るお弁当文化が集約された楽しさがあります。いずれも、家庭で実践できる頼もしいレシピをフルカラーで美しく紹介し、材料選びから仕上げまで、添えられたコメントも参考になります。当時の広告やお店紹介なども時代を感じさせて楽しく、様々に味わえる昭和の料理本の魅力が詰まった本シリーズ。表紙を飾るのは女優の池内淳子と若き壇ふみという納得絶妙の配役です。70年代の料理書好きにもぜひ手にとって欲しいシリーズです。
*「ご飯と味噌汁」表紙に折れアトあり。他ページが開きやすくなっている箇所など経年に応じてくたびれはありますが、内容をお楽しみいただく分には問題ございません。事前にご了承くださいませ。