ぼくとおうむの夏休みの日記がはじまる。なのにおうむがいなくなった。連絡くらいしてくれたらいいのに...。少年が一羽のおうむとともに過ごした田舎の夏。消えたおうむを探しつつも、どこか夢の中のようなふわりとした気配が漂う不思議な絵本。おうむはどこへいったのか...至光社から多くの作品を発表した小野千世の濃密な絵によって、不思議な夏の日が彩られます。詩情あふれる、これも夏を描いた名作絵本の一冊。小野千世の繊細な線とにじむような色彩が本当に美しい。若干綴じがゆるく感じる箇所もあり、経年によるくたびれもありますが、それ以外は概ね古書として標準的な状態です。ビニールカバーつき。