わたしは友達という言葉があまり好きではない。小学校の体育館で、みんなで大きな輪になって手を繋いで友達は大事、助け合おうみたいな歌を歌ってからというもの、それから思春期はずっと目つきが悪かったような気がする。
歌人・くどうれいん。食の記憶を書いた『わたしを空腹にしないほうがいい』が、小出版ながら異例のヒットをみせ、当店でもロングセラーとして多くの方の手にとっていただきました。こちらは書肆侃侃房から刊行となった最新エッセイ集です。日常のなかで触れた出来事、遠い日の記憶から綴られる文章は、どこか愉快で、少しだけ寂しい。ウェブ連載に大幅に増補を加えた39編をどうぞお楽しみください。装画・西淑。
商品情報 |
著者 | くどうれいん |
発行 | 書肆侃侃房 |
サイズ | 四六判 |
その他 | 189p |