猫写真家としても知られる著者が撮り下ろしたある猫の家族。決して人に馴れない母猫、その子どもの猫、そして甥っ子にあたる猫。紆余曲折あってこの三匹が過ごす家で撮影された猫たちの姿は、のびやかで美しく、野性味と洗練とを併せ持った独特の魅力があります。母猫と子猫たちの蜜月、残った猫の日常、遊び、眠り、くつろぎ。どこを開いても猫好きならば頬がゆるみそうなページの連続ですが、70-80年代に多く出された猫写真集のある種の空気も存分に感じられる素敵な一冊。猫本に目のない方に。特に目立つダメージはなく、全体的には古書として標準的な状態です。ビニールカバーつき。