河出書房新社が70年代に刊行していた「イメージの冒険シリーズ」のなかでも人気の一冊「少女」です。少女のいる風景、少女幻想の世界、少女のエロス、少女像の原型と四章に分かれ、それぞれのジャンルで見られる「少女なるもの」を論じた濃密な号。宇野亜喜良、荒木経惟、合田佐和子、四谷シモンらのビジュアルに加え、矢川澄子や高橋康也、寺山修司に天沢退二郎など執筆陣も豪華、70年代という時代の中での少女像という文化論としても読み応えがあり、眺めるだけでも存分に陶酔できる魅力的な一冊です。ダストジャケット上部がサイズオーバーのためややわたみあり、若干割れやすくなっているページあり、それ以外は経年並みで古書として標準的な状態です。