石子順造著作集第一巻。60年代後半から70年代前半を中心に、前衛芸術、アングラ、サブカルチャー、漫画を対象に評論活動に就き、その道の先駆け的存在であった伝説の思想家、石子順造。本書は氏が “キッチュ”について論じた文章をまとめ、編まれた一冊です。キッチュを見出す対象はサブカルチャーに留まらず、制服や動物、写真、銭湯のペンキ絵まで多岐にわたります。本書の冒頭に用いられた文章中で石子自身が語っているように、キッチュという言葉の意味を問うのではなく、キッチュを通じて事物を眺めることによってみえてくるあいまいながら確かな価値というものが一冊を通じて我々の目の前に浮かび上がります。表紙上部に小さな破れ有り、裏表紙に若干の変色あり、その他カバーや本体に目立つ傷みはありません。
商品情報 |
著者 | 石子順造 |
出版社 | 喇嘛舎 |
サイズ | 134mm × 196mm |
ページ数 | 376P |
その他 | ハードカバー / 1986年初版 |