生まれる前の桃太郎、鍵と錠がひとつになった錠前、からくり組み木、不思議なコーヒーポットなど、ちょっと不思議でトリッキー、そして非常に美しくどこか謎めいた数々のアイデアが、見る者の目と頭を存分に楽しませてくれるのがこちら。安野光雅による美しい絵と、自身による解説が120作紹介されています。空想と科学、美と不思議。文字や数字、だまし絵や算術など、絵画だけでなく、知的好奇心を刺激されるような遊びごころあふれる作品を生み出し続ける著者の真骨頂とも呼べる本書。ひとつの絵から生み出されるひらめきに、大人も子どもも魅了されてしまうでしょう。どこを開いても優美で、どこから読んでも楽しめ、一人でひもとくのはもちろん、贈り物としても洒落ている一冊です。
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