『小説現代』誌上で二年間にわたり連載された、吉行淳之介による人間観察記。野坂昭如、鴨居羊子、加賀まりこ、浜口庫之介に殿山泰司。作家から女優、映画監督に音楽家と、業種もバラバラな強者23名とのサシ呑みの記録。インタビューというよりも人間観察と呼ぶに相応しい、著者の主観が会話の間に溶け込み、相手の発言を受けて批評し、深酒の結果記憶が曖昧な箇所があるという吉行節が炸裂した名著。連載時写真を担当した渡部雄吉の写真をモンタージュした函のデザインもクール。本体カバーにシミ、ヤケあり。他中面には特に目立ったダメージなく良い状態です。
著者:吉行淳之介 / 出版社:講談社 / 134mm × 198mm / 242P / 函入りソフトカバー上製本 / 1965年発行 / G