へい らっしゃい!
うちのおすしは みんなのおすし。
ちょっとかわった おきゃくさんにも、
ぴったりのおすしを にぎりますよ。
お寿司を食べにやってくるお客さんはとってもユニーク。お仕事帰りのサラリーマンに男の子を連れたお母さん。“かっぱまき”や“おにく”を頼んだお客さんは、さてどちらさま?
お寿司のネタがずらりと並んだカウンターが上から覗きこむように描かれ、ページをめくればお客さんの正体が分かる仕掛け絵本になっています。入れ替わりにどんどんやってくる変わったお客さんに、大将は思わず「ひょえー! らっしゃい」。でも最後の最後に、彼にびっくりさせられるのは、わたしたちの方なのです。
作者は、食べることが大好きで「食べ物と人」をテーマに活躍する、京都精華大学ご出身の夫婦ユニット「はらぺこめがね」さん。画面いっぱいに描かれるユーモラスであたたかな絵の中に、初めて読んだだけでは分からないような細かい仕掛けが満載です。2019年の発刊から、当店でも多くの方に愛されている一冊です。