グラフィックデザイナーであり日本を代表する装幀家である平野甲賀。目にしただけで誰の装幀かがすぐわかる、その独特の「描き文字」にはファンも多く沢山の名作が生まれています。本書は、ひごろ編集グループSUREとも親交の深い平野氏が、その描き文字を更に「描き下ろして」そこに短いエッセイを添え、自身の文字とデザインについて語った内容。書体について、白と黒について、ヨーゼフ・ラダの漫画について…。その独自の着想と制作姿勢の源がかいま見える文字と散文の妙をお楽しみ下さい。装幀ももちろん著者自身によるものです。