ゲストを一人選び参加者たちと対話と議論を重ねるシリーズは編集グループSUREの名物企画。こちらはそのひとつ「シリーズこの人に会いたかった」(08年〜09年開催)です。談論風発、丁々発止、少々の脱線も楽しみのひとつ。新しい発見の現場に読者はいつの間にか誘われることでしょう。こちらは第四巻。ゲストは気鋭の法哲学者・那須耕介氏。テーマは、ロシア革命からイギリスに逃れ「自由論」を執筆した思想史家アイザイア・バーリン。この人物の思想をたどることで、社会、歴史、そして自由について考える非常にスリリングな内容となっています。思索のきっかけを与えてくれる貴重な巻。冒頭には鶴見俊輔による序文が寄せられています。
著者:那須耕介 / 出版社:編集グループSURE / 装幀:北沢街子 / 150mm × 210mm / 120P / 無線綴じ冊子