人類は長い歴史を経て、文明を発展させてきました。
そして今、経済的にも、物質的にも、これまでにないほど豊かになっています。
しかし、あらゆる場所で争いは絶えず、生態系のバランスは崩れ、
先人たちによって長い間育まれてきた美しい風土や文化は失われつづけています。
なにより、あり余るほど豊かな暮らしができているにもかかわらず、
多くの人が「やりたい」ことではなく、「やらねばならない」ことに追われて生きてはいないでしょうか?
もしそうだとして、そのような現状に対して、身近にいる子どもたちから
「なんで人間は、いまだに毎日楽しく、遊ぶように暮らせないの?」
と問われたら、あなたは何と答えるでしょうか?
(「はじめに」より)
形づくられてしまった社会システムに縛られず、新しい生き方を探求する人々の問いと実践の物語を紹介するインディペンデント誌『新百姓』。『新百姓』の刊行に至るまでの試行錯誤とプロセス、『新百姓』の背景にある考えと経験について、当誌の編集長が語ります。
さまざまな場面で資本主義の限界が垣間見える今、個々の人間が根本的に秘めている「つくる喜び」を大切にする創造性主義に注視し、新たな社会の仕組みや物事の見つめ方を提示します。現在、あらゆる場面や状況で勝手に組み立てられてしまった物事の位置づけと意味。生き方、暮らし方、働き方、世間に定められた枠組みにはまらず、ひとりひとりがより自由に「つくる」ことを楽しむために。身近な範囲から生まれる創造の豊かさをあじわうための手引きとなれば幸いです。(韓)
商品情報 |
著者 | おぼけん(雑誌『新百姓』編集長) |
サイズ | A6 |
その他 | 256P / ソフトカバー |