デザインスタジオ・Archizoom、建築家・Remo Buti、イタリアの建築家ドローイング集団・Super studioらと共に、1960年代から1970年代にかけての急進的なフィレンツェ建築運動の創設メンバーの一人だったイタリアのアーティスト・Gianni Pettena。モダニズム(現代主義) / 機能主義を批判し、当時のギャラリー、批評家、アーティストのもとを頻繁に訪れ、デザインすることを意図的に嫌い、反逆的なこ姿勢であったことでもその名を馳せました。本書は、自らを「anarchitect(アナーキテクト)」とも名乗る彼が手掛けた著作の広範なアンソロジーを含む、ほぼ(or Almost)全ての作品を網羅的に収録。「取るに足らない場所を、最も重要なものにする」ことを注視し、規律に基づいた役割や方法論を拒否した彼のユニークな作品はコンセプチュアルアート、ランドアート、他国の急進的なデザインや実験音楽との連携を常に模索し続けており、一時的な介入を生み出し、とどまり続けない作品を制作することでその姿勢を表しています。
その圧巻のボリュームもさることながら、多様な技法で手掛けられた作品群を仔細に堪能できる貴重な一冊。伊英バイリンガル表記。(韓)