当店ロングセラーでもある、量子力学を専攻する物理学者による科学エッセイ『銀河の片隅で科学夜話』につづく第二弾。
ショートストーリーを思わせる語り口で紡がれるのは、今はもう存在しない月のこと、土星の環から降る霧雨のこと、インドの鶴がおこした小さな奇跡、赤い砂漠の妖精…。出口のない科学という営みが魅せる博大な美しさ。「天体」「極微」「街」「生命」からなる各章はそれぞれ独立しており、ページの順序に沿ってお読みいただいても、ふと目に留まった話からお読みいただいてもお楽しみいただけます。今回も条理をも超える驚きが頁をめくるごとに横溢する、ベッドタイムのお供にぴったりな一冊です。(韓)