ギラギラと輝き人を惹きつけ、またそこから人を吐き出してゆく街のネオン。細長いガラスの管にガスを封入し、そこに電流を流すことによって発光する照明機材であるネオンには「享楽や猥雑、夢や欲望の象徴としての役割(本書説明より)」が求められてきました。ホテル、店舗、企業、飲み屋…。しかしそのネオンも時代の流れとともに徐々に消えつつあります。本書は様々な場で出会えるネオンのある風景を東京周辺を中心に追い求めた写真集であり、日本のネオンを取り巻く環境の研究を目的として結成された「ニホンノネオン研究会」が後世に語り継ぐべく編んだ貴重な一冊。華やかでありながらどこか寂しいネオンの光。暗闇に浮かび上がる都市の記憶と陰影を映し出す圧巻の600ページです。ネオン職人を始めネオンに携わる人々へのインタビューも意義深く読み応えあり。撮影は 『HOME-Portraits of the Hakka』でも独自の世界をみせた中村治さん。自分だけの胸の奥底に共鳴するネオンの輝きを見つけてください。
*ただいま限定にてステッカーのおまけつき。