イラストレーターとして活動している彦坂有紀・もりといずみによる彦坂木版工房。日本の伝統工芸「浮世絵」と共に発展してきた木版画の技術を用いて、わたしたちの生活になじみのある食べ物をモチーフに作品を制作しています。
こちらは前作『旬』に続く4作目となる作品集。山食のふくらみ、バウムクーヘンの断面、フィナンシェの焼き色のグラデーション、フレンチトーストとパンケーキをつたいおりる蜂蜜、ひとくちだけかじられたクリームパン、どらやき、どうぶつクッキー…。「美味しそう」を木版画で表現し続ける作者の自信作73点を、じっくりと味わう一冊です。パン屋「ベーカリーヒムカ」のコラムや、彦坂木版工房の成り立ちから本作の見どころまでを語るロングインタビューまで。