「140文字の幻想奇譚」と題して、不思議な掌編が73話おさめられた洒落た作品が届きました。いずれも短い中につぶやきのようにささやかな、でも少し怖くどこか懐かしい空気をまとった「はなし」。「私は生まれてから一度も、温室を出たことがない」「初めて入った床屋の亭主から、こんな話を聞いた」「この町には南北しかありませんのでね、とセ氏は言う」…どこの町の話とも知れぬ奇妙な出だしに誘われて、いつの間にか誰かの見た夢の中を散歩しているような気持ちに。怪談や幻想譚の趣をそなえながら、ショートショートの魅力や掌編を味わう喜びにも同時に触れられる、「あるような、ないような」そんなストーリーをお楽しみください。懐中にしのばせる小さくも新しい「奇妙な味わい」。
商品情報 |
著者 | ヨシカワヨシオ |
発行 | フラスコ書房 |
サイズ | 105mm × 148mm |
ページ数 | 96PP |
その他 | ソフトカバー |