当店でもロングセラーとなった『馬語手帖』の発行元、カディブックスより待望の新刊が登場しました。ウマの言葉に耳をすますというコンセプトの「馬語手帖」に続く本書には、すこし視点を変えて、自分自身も含めたウマとのコミュニケーションについて綴られています。観光牧場や競馬場ではなく、野生や人と共に暮らすウマたちに触れている著者は、彼らとのコミュニケーションから自分自身の内面や生き方そのものを見つめ直し、思索にふけります。比較的体力の弱い著者は、ウマを力で飼いならすことに違和感を抱き、対等に会話し付き合う努力をします。ウマの話が人間のことのように読めたり、人とウマとの違いから人間について考えさせられたり。易しい言葉で綴られたある種の哲学の書。与那国島に住む著者が、日本のあちこちにいるスタッフと共同で制作し、オンデマンド印刷によって100部単位で発行されています。ページ数大増量、スリップケース入りの美しいブックデザイン。
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