スイス出身、アムステルダムを拠点に活動を行うアーティスト、Batia Suter(バティア・スーター)の作品集。東京に位置するCAGE GALLERYでのインスタレーションを記念し、出版社・Roma Publications(アムステルダム)とエディションの制作、および出版を手掛けるアートスペース・Keijiban(金沢)より出版されたもの。
「外気圏」というタイトルのもと収録されているのは、果物や野菜、卵、ヘッドフォンなどを護る多様多種な保護梱包材。合間を縫うように並ぶのは、さまざまな時代に使用されていた武具、或いは生き物が身体を護るために纏う皮膚などの「鎧」のイメージ群。かつて実存していたもの、今のわたしたちの生活に馴染むもの。それらが交互に並立つ構成を通し彼女独自の眼差しを感じ取ることで、普段目にする物体のふとした美を再認識することができます。(韓)