日々独呟
ひびひとりつぶやく
長く”学芸員”として美術業界に従事していた岸野裕人さん。美術館で近現代美術系の展覧会などを担当し、その時折に故郷で百姓をする。日々の”小さな気づき”に想起される芸術作品の世界と共にある生活。その含蓄深きキャリアの晩年、約7年間にわたって書き継がれたエッセイ。
今はもう故人となってしまった岸野さんの芸術と共に生きた痕跡、その思慮深く澄んだまなざしを残した初の単著です。
鎌倉市由比ガ浜にある出版社「港の人」より刊行。
著者 岸野裕人(きしのひろと)
1950年兵庫県姫路生まれ。東京藝術大学卒。1983年姫路市立美術館学芸員に就き、主に近現代美術系の展覧会などを担当。
以後、兵庫県立美術館学芸員、倉敷市立美術館館長、姫路市立美術館館長などを歴任。本書が初の著作。2022年死去。
(原口)