算数の問題で、文章や口頭で出題される問題となると途端に難しく感じた経験はないでしょうか?
それに、人に計算の手順を教えるのは案外難しく、言葉に鋭い人ほどどつぼにハマってしまう…。それは一体なぜなのか?
本書は、ことばと算数の関係を言語学者・広瀬友紀 さんが、お子さんの宿題やテストの間違いを通して考え語る、ユーモアたっぷりな1冊。
ことばと算数の世界はなんて興味深い世界なのでしょう。認知や言語習得の過程を知れば「算数に大切なのは国語力」と言われる所以がよくわかります。そしてなんといっても、広瀬さんの親しみ深く軽快な語り口がクセになります。
同著者による子どもの言語習得の過程についての本『ちいさい言語学者の冒険』も是非ご一緒に。(原口)