「いつでも圧倒的なものに出会うときはそうであるように、胸が震えてしばらくなにが起こったのかわからなかった。」
滋賀県甲賀市にある、障害者多機能型事業所「やまなみ工房」。アールブリュットの才能が集う場所として注目を集めるその工房に通い続けた写真家・川内倫子が写すその風景。制作だけでなく、暮らしの場として、人々が集う場として、触れ合う場、生きる場として…。様々な面を持つ工房の素顔を美しい光でとらえつづけます。2018年から2021年まで三年間を費やして撮りためた写真のすがすがしさとあたたかさ。本書には「自分が自分であるだけでいい場所」と写真家が慈しむ、この工房の穏やかな表情と時の移ろいが優しく集められています。こちらは同一内容でカバーが2種類ございます。ご希望のカバーをお選びのうえお買い求めください。