こちらは「追跡ブック」とでも訳すのでしょうか、スウェーデンの野山をめぐり野生動物たちの痕跡を調査した、アウトドアと動物ウォッチの一冊です。まずは足跡、それから木の実や他生物の捕食の跡、そして糞。雪がまだ残るフィールドには動物たちの痕跡がいっぱい。彼らは何を思いどう行動するのか? その生態を想像しながら、本の上でともに歩いてみるのも楽しいかもしれません。動物の糞や捕食された死骸も包み隠さず掲載されており、人によってはたじろぐかもしれませんが、北欧のありのままの自然を感じられるユニークで貴重な一冊かと思われます。足跡や動物のシルエットなど、随所にほどこされたシャープなデザインやシックな色使いも素敵です。特に目立つ難はなく古書として標準的な状態です。