書肆山田からかつて刊行されていた「日本のライトヴァース」シリーズの第一弾。 阪田寛夫、川崎洋、黒瀬勝巳、工藤直子、天野忠ら。さらりと読めるがやがてしんみりと胃の腑に沁みる、そんな軽さと重みを併せ持つ、選び抜かれた詩が20篇この小さな一冊におさめられています。詩のアンソロジーの魅力、それがこんな軽やかな詩集ならなおのこと嬉しい。全編に渡る長新太のイラストがその魅力をさらに後押しします。表題作は岩佐東一郎の作品から。ダストジャケットにうっすらシワあり、本体背表紙に破れを修理したアトが見られますが、本文を読むには問題はなく古書として標準的な状態です。