女優・高峰秀子のエッセイストとしての代表作のこちらは新書版です。女優としての活動や結婚を、率直な筆でしたためた名随筆。カラからひょこっと顔を出してあたりを見回す「まいまいつぶろ=かたつむり」に自身を投影して、女優として人として、目にするものや心に浮かぶ事柄を綴ります。現在は文庫化もされていますが、50年代の新書の風情も素敵なものです。裏の見返し部分に前の持ち主の記名あり。そのほか古い本ですので、経年によるシミ等の劣化はありますが、本文を読むには問題なく、古書としてはごく標準的な状態です。事前にご了承下さい。