日本国内としてはおそらく最初期のものと思われる北欧デザイン研究本。ミラノトリエンナーレの参加ルポから始まり、そこで出会ったフィンランドデザインについて思いを馳せ、ヘルシンキやデンマークに足を伸ばす。アラビア社、カイ・フランク、ハンス・ウェグナーなどなど、図版とともに紹介されるデザイナーやメーカーも現在と変わらぬ視点ができ上がっており、北欧デザイン評価のルーツを知る上でも貴重な資料と言えるでしょう。
著者:芳武茂介 / 出版社:相模書房 / 132mm × 185mm / 210P / ハードカバー / 1960年発行 / DG