戦後の混沌をダーティーに描いた、水木しげるの劇画『マッチ売りの少女』から始まる、野坂昭如責任編集による雑誌のような1冊。漫才師への憧れ、ブルーフィルム、プレイボーイ。あちこちに書き飛ばした原稿をスクラップした野坂エッセンス凝縮の一冊。地味ながら気の効いたブックデザインもすばらしく、晶文社のバラエティブックを連想させる1冊。カバーに微小な擦り傷、本体中面には特に目立ったダメージなく良い状態です。
出版社:KKべすとせらーず / 135mm × 188mm / 270P / ハードカバー / 1969年発行 / G