鶴見俊輔による随想集。70歳から80歳にかけての執筆を中心に、他社では読めないものがよりすぐられた内容。「時代の峠に立って」「悩みが思想を支えている」「自分用の本」の三章に別れ、それぞれが短くも鋭く優しくも厳しい文と言葉に満ちていてます。自身、他者、国家、戦争、過去、未来、そして本のこと。ちいさな理想という名のともしびを胸にともしつつそれらを語る、稀有な哲学者による思想の贈り物をご堪能ください。本書は、この版元にしか作れない軽やかな思索の書です。
著者:鶴見俊輔 / 出版社:編集グループSURE / 装幀:北沢街子 / 130mm × 188mm / 248P / ソフトカバー