植田正治に師事し、土門拳に見出された写真家・杵島隆。1960年、ニューヨークで撮影された未発表作品が、66年の時を経て一冊の写真集となりました。広告写真家として高く評価されながらも、これまであまり語られることのなかった杵島のまなざしがいま、よみがえります。本書の編集を手がけたのは、森岡書店の森岡督行氏と、杵島隆最後の弟子であるキッチンミノル氏。二人の編集者の視点を通して、杵島の想いを読み解くように編まれた一冊です。(藤林)
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1960年、ひとりの日本人写真家がニューヨークの街に立った。
日本写真史を代表する二人の巨匠との接点を持ちながら、そのどちらにも収まりきらない独自の道を歩んだ杵島。
広告写真の革新者として知られる39歳の彼は、タイム・ライフ社による「1959年度最優秀企業広告賞」の受賞をきっかけに渡米。約2か月の滞在のなかで、イースターパレード、ハーレム、摩天楼の谷間、路上に生きる人びと、そして青年や子どもたちの姿を撮影した。
「いまこうして『1960年のニューヨーク』が一冊の本になってみると、時を経て、杵島が同地から送ったお土産の小包を受け取ったような気がする。ニューヨークで感じた胸の高まりが記された手紙とともに。」——森岡督行「編集を終えて」より
写真:杵島隆
編集:森岡督行 キッチンミノル
発行:テキサスブックセラーズ
サイズ:A4変形
その他:48p / 上製本