商品名だれか、わたしを助けて

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税込 3,080
(税抜¥2,800

商品番号 b_kai085

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2026年のアメリカ文学界で評価の高い賞の一つ、ジョイス・キャロル・オーツ賞の受賞作家、エリカ・クラウスの最新短編集が入荷いたしました。

わたしはこれまでさまざまな作家の作品を読んだり、
訳したりしてきたが、
これほど胸が震える小説に出会ったことはない。
(古屋美登里さん)

なにげなく過ごす日々の中に、または人知れず存在する場所や環境で、いつその分岐が現れるのでしょうか。

われわれの不確かな人生はもしかすると、どこかなけなしの選択の連続で、だからこそ心を通わせてしまうのか。

収録されているのは、国や人種、年齢、職業など、あらゆる”違う物語”が12編。そのすべてに通じていることが、生きることに密接に絡んだ転機です。

極寒の地では、美しく聡明な若き女が生き、ピアノ販売員はある奏者に出会い、黒人社会に流れ付いた白人女性のアイスクリーム売りの日常、安楽死を”人助け”ととして請け負う帰還兵、少女が直面する暴力の是認と抵抗、そして救済…。全く交差しない場所や人物の人生の物語は、必ずしも正しいとも合理的とも言えません。

だからこそ、人は何をよすがに生きるのか、愛すべきものが何なのか深く問いかけるようでもあり、ひとつひとつがどこか当事者として突きつけられるようでいて、読後に余韻を残す一冊とも言えましょう。

ノンフィクションから文芸作品まで、翻訳の難しい事物にも真摯に向き合い、作家の声を大切にキャリアを築いてこられた古屋美登里さんによるあとがきも必読です。

どう生きるのか。その分岐にただひとりで立つときに、背中にそっと触れるような作品群です。どうぞお楽しみくださいませ。(原口)


【目次】
日本の読者のみなさまへ
極寒の街
ピアノ
ダッジ通りの北側
ヘラジカを食べてくれ
だれか、わたしを助けて
バンコクにいると
立っている男
ユダヤ人
神を畏れるごとく我を畏れよ
あなたとなら一晩中こうしていられるけど、それって人生で最悪の夜になりそう
ブルー・ホール
心臓と大血管損傷
訳者あとがき

著者紹介
【著者】エリカ・クラウス(Erika Krouse)
1969年ニューヨーク州ヨンカーズ生まれ。日本のアメリカンスクールで中高等教育を受ける。1991年にアイオワ州グリネル大学で文学士号を、1996年にコロラド大学で英文学と創作で修士号を取得している。短篇集に『いつかわたしに会いにきて』(古屋美登里訳、ハヤカワepi文庫)があり、その他に長篇小説とノンフィクションを一冊ずつ上梓している。コロラド州にある「ライトハウス・ライターズ・ワークショップ」という非営利団体の創作教室で創作を教え、弁護士事務所のパートタイムの調査員としてさまざまな調査をおこなっている。

【訳者】古屋 美登里(ふるや・みどり)
翻訳家。著書に『雑な読書』『楽な読書』(いずれもシンコーミュージック)。訳書にエドワード・ケアリー『望楼館追想』『おちび』『呑み込まれた男』〈アイアマンガー三部作〉(以上東京創元社)、デイヴィッド・フィンケル『帰還兵はなぜ自殺するのか』『アメリカの悪夢』、デイヴィッド・マイケリス『スヌーピーの父 チャールズ・シュルツ伝』、イーディス・パールマン『蜜のように甘く』『幸いなるハリー』トム・ゴールド『月の番人』、ナオミ・S・バロン『書くことのメディア史』(以上亜紀書房)、ダニエル・タメット『ぼくには数字が風景に見える』(講談社文庫)、ジョディ・カンター他『その名を暴け』(新潮文庫)など多数。
亜紀書房HPより

著者:エリカ・クラウス
訳者:古屋美登里
装丁:名久井直子
発行:亜紀書房
サイズ:140mm × 195mm
その他:360p / 上製本
ラッピングOK

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