商品名桃の島々

価格
税込 3,300
(税抜¥3,000

商品番号 b_vis_pho371

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年月が経ち、今年の春、三十数年の間にさまざまな年齢と境遇で訪れてきた故郷・蘇州の庭園を再びゆったりと歩いた時、宙に浮くような空恐ろしさと孤独が一時的に解けていったことにふと気づいた。そしてまた故郷を離れ、出口の見えない悩みに陥るたびに、私は意識の奥底から庭園の風景を掬い上げ、一コマ一コマ思い浮かべて心を鎮めようとする。これもまた、人がある場所と絆を築くという、一つの例なのだろう。
(巻末テキスト/薛晓诞『私と庭園』より)

「この世の天国」とも称される中国・蘇州に現存する170の私邸庭園。

写真家・富澤大輔さんが写し取るその風景は、どこかほの寂しく、
ページをめくるたび、不思議な懐かしさが胸に込み上げます。

あの日夢に見た記憶を、静かにたどるような一冊です。(嶋本)

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(以下、版元による紹介より)

中国、蘇州。「この世の天国」とも称されるこの土地には、170の私邸庭園が現存します。

多くは、明(1368~1644)、清(1616~1912(の時代に、官職を退いた士大夫(しだいふ...科挙官僚・地主・文人の三者を兼ね備え、政権の中枢を担った人たち)によって、公共事業ではなく個人の趣味として作られ、家族や友人たちとともにたのしむ小さな隠逸の場=クローズドな空間として利用されました。

現在は9ヶ所の庭園がユネスコ世界遺産にも登録され、市民や観光客に向けて一般公開されています。 富澤はこれらの庭園を、現代蘇州のひとつの風景として軽やかに写し取っていきます。

何百年も前に、仙人が住まう理想郷に憧れこの世に仙境を再現するために築かれた庭園で、今を歩むひとりの写真家と、桃源郷に夢見た士大夫の視線が交錯していきます。

著者:富澤大輔
発行:南方書局
サイズ:A4変形判
その他:71p / ソフトカバー
ラッピングOK

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