退居するときに差し込みそうな陽が思えば初めから差していた
好きなまま退屈になっていく曲は国道沿いの景色のように
先にいて光っていてね新年の雑誌が2月号であるように
春よりの冬から冬よりの春へバスで家電を持ち帰りたい
(収録歌より)
歌人・岡野大嗣さんの新刊が届きました。
そのまま通り過ぎてしまうような、ある日の光景。次の瞬間には忘れてしまうような、ぽつりと浮かんだ感情。
きっと、ずっと見えていたはずの何か。見えないけれど、たしかにここにある何か。
光を纏って、発露する。
待望の短歌×散文集。(嶋本)
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頭に描いたものと、目で見たもの。
記憶しているものと、今ここにあるもの。
それらの間にはきっと時間的、空間的、詩的な差分が存在している。
「差分」がはらむエモーションを、移ろいゆく一瞬の光景と感情を、
短歌と散文、ふたつの言葉で集めてみたい。
歳月・音源・景観・速度・手動・Magic・往来・真偽・Floor・温度・通信・余白・Transit・反射・輪郭
15の窓から切り取った鮮やかなスケッチ。
-出版社webサイトより
著者:岡野大嗣
出版社:集英社
サイズ:四六判変型
その他:128ページ